【銘柄診断】ぱど:今3月期第2四半期に黒字転換、業態変革の効果が表面化へ
2011年8月28日 18:57
ぱど <4833> は震災後の3月16日に1万4000円の安値まで大きく売り込まれたが、その後の株価回復もはかばかしいものではなく、年初来安値圏での低迷相場が続いている。
景気低迷による企業の広告出稿量ダウンを受け、今2012年3月期第1四半期は営業利益が1億1100万円の損失(前年同期は2200万円の損失)と低調で、株価はここらあたりが投影されたものと言えそう。広告市場全体がテレビ、ラジオ、新聞などの従来の媒体からWeb・モバイルへと軸が移りつつある。
このため、同社も創業以来の紙媒体を軸とするビジネスモデルから、クロスメディア及びケータイメールなどの販促ツールで総合的な営業支援を行う事業モデルへと、転換を急いでいる。そうした業態変革への端境期にあることが足もとの業績の弱さにつながっている。
今3月期9月中間決算は9000万円の経常損失が見込まれているが、四半期ベースでは第1四半期の1億1100万円の損失に対し、第2四半期は2100万円の黒字計上となる。四半期ベースでの黒字計上は2010年3月期第4四半期以来のことになる。ビジネスモデル変革がようやく効果を表しつつある。9月中間決算へ向け底離れのタイミングを探す展開になりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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