【銘柄診断】ナガイレーベンは分割・増配取りの買い物が先行し反発

2011年8月28日 08:29

　　ナガイレーベン <7447> は２６日、３６円高の２４２８円と反発した。２６日が８月４日に発表した株式分割と期末増配の権利付き最終日となっており、分割・増配取りの買い物が先行したが、８月８日につけた年初来高値２４４９円に接近しているだけに利益確定売りも交錯した。

　　株式分割は、投資しやすい環境を整え、流通株式の増加を図ることを目的に１株を２株に分割する。

　　一方、期末配当は、前期実績の設立６０周年記念配当５円込みの６５円を７０円に連続増配する。

　　この前提になる今８月期業績は、純利益を２４億３４００万円（前期３％増）と連続の過去最高更新を予想するなど好調である。

　　今年６月開示の第３四半期決算は、西日本中心のヘルスケアウェアの更新需要の順調な受注と新規案件の獲得、さらに海外生産シフトの拡大、円高恩恵で期初予想の８月通期業績に対して高利益進捗しており、上ぶれ着地期待も高まっている。

　　高値水準にあるが、ＰＥＲは１７倍台、配当利回りは２．８％と割安であり、なおきょう残り半日、分割権利・増配取りに再考余地がありそうだ。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）