米AMD、社長兼CEOにレノボの元社長兼COOを任命
2011年8月26日 16:49
米AMD (米国本社:米カリフォルニア州サニーベール) は25日(現地時間)、社長兼最高経営責任者(CEO)にRory P. Read(ロリー・リード)氏(49歳)を任命したと発表した。また、Read氏は、同社の取締役会にも就任した。
Read氏は、Lenovo Group(レノボ・グループ)の元社長兼最高執行責任者(COO)で、日々のグローバルオペレーションの指揮と、同社の成長戦略の立案と施行を担っていた。
同社によると、Read氏は、LenovoのAmericas Groupの売上高の2桁増加と、市場シェアの拡大を成し遂げ、営業損失を失くして着実な利益をもたらすことに貢献した。Read氏は、2009年に社長兼COOに昇格してから、Lenovoを世界で最も急成長する大手PC製造会社に変貌させ、ワールドワイドで過去最大の市場シェアを獲得した。Lenovoに入社する以前は、IBMに23年間勤務し、様々な管理職を担ってきた。
Read氏は、「歴史上でこの重要な時にAMDに入社したことを大変嬉しく思っている。AMDは真のイノベーターであり、PCのエコシステム内とそれを超えたところで業界を新たな方向に牽引するユニークな立場にある。AMDは、極めて差別化された製品、健全な財政基盤、情熱的でコミットの高い社員により、シェアを拡大し続ける勢いとチャンスを持っている。次章を、AMDのためだけに描くだけでなく、業界や世界のコンシューマーのためにも描くことができるので、AMDの社員として参加できることに興奮を覚えている」とコメントしている。
また、AMD取締役会会長の Bruce Claflin氏は、「Roryは、利益をもたらす成長を成し遂げた素晴らしい実績を持つリーダーであり、AMDを世界の主導的な半導体設計企業に進化させるのに最も理想的な人物。Lenovo Groupの元社長兼COOとして、同社をダイナミックな新しい市場に導き、市場シェアと利益の拡大をもたらした。彼の健全な戦略的思考と生来の顧客志向により、顧客の声をAMDの中で生かすことに寄与するだろう」とコメントしている。
一方、今年1月から暫定CEOを務めていた、Thomas Seifert氏は、本来の職務である上級副社長兼最高財務責任者(CFO)に戻る。新CEO探しをするために新たな役職を担ったClaflin氏は、本来の職務であるAMDの取締役会会長に戻る。
Rory P Read氏は、Lenovo Groupに5年間在籍した。社長兼最高執行責任者(COO)としての在職期間、グローバルビジネスの立て直しを行い、過去最大の市場シェアの獲得、大幅な増収、営業利益の著しい改善を達成した。Lenovo に入社する以前は、IBMで23年間勤務し、様々な管理職を歴任。IBMにおいてRead氏は、管理下にある部署の営業利益率を著しく改善し、継続的な増収を達成した。