シグナス宇宙船、NASAワロップス飛行施設に到着

2011年8月26日 11:00

 米航空宇宙局(NASA)は8月25日、オービタル・サイエンシズ社が開発を進めているシグナス宇宙船(Cygnus)の貨物モジュールが、ワロップス飛行施設に到着したと発表した。

 発表によると、タレス・アレニア・スペース社によって製造されたシグナス宇宙船の貨物モジュールはアントノフ輸送機(An-26)に載せられ、8月23日にワロップス飛行施設に到着したという。

 今後、シグナス宇宙船の貨物モジュールとサービスモジュールの結合や試験などが行われた後、オービタル・サイエンシズ社は2012年早々に商業軌道輸送サービス(COTS計画)初のデモフライトを実施する予定。

 COTS計画は民間企業による国際宇宙ステーション(ISS)への物資供給とクルー輸送を行う計画で、オービタル・サイエンシズ社はトーラスIIロケット(Taurus II)とシグナス宇宙船を提案している。

 トーラスIIロケットは同社が開発する初の中型ロケットで、低軌道に4750kgから6250kgのペイロードを打ち上げることが可能。一方、シグナス宇宙船は2300kgの物資をISSへ運び、1200kgの物資を破棄することが可能となっている。

 写真=NASA。

 ■Step in Space Station Commercial Re-Supply Accomplished
http://www.nasa.gov/centers/wallops/news/cygnus-arrives.html

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