プログレス補給船(44P)、打ち上げ失敗
2011年8月25日 09:37
ロシア連邦宇宙局はバイコヌール時間8月24日19時(日本時間22時)、プログレス補給船(44P=M-12M)を載せたソユーズロケット(ソユーズU)をバイコヌール宇宙基地から打ち上げたが、軌道に投入できず、打ち上げに失敗した。
発表によると、打ち上げから約5分後に上段エンジンに問題が発生し、通信が途絶え、ロケットとプログレス補給船(44P)が大気圏に再突入して燃え尽きたとみられる。
失敗した原因についてはまだ分かっておらず、ロシア連邦宇宙局は調査委員会を設置し、原因究明を行う。
なお、今回のプログレス(44P)には飲料水、酸素、推進剤の他、長期滞在クルー用の衣服や交換修理品、予備品など、計2.5トン以上の補給物資が搭載されており、8月26日に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングする予定だった。
ソユーズUロケットは約40年間で766回打ち上げられ、745回の成功を誇る世界で最も実績があり、信頼性の高いロケットである。また、プログレス補給船を載せたソユーズUロケットの打ち上げ失敗は、1978年に始まって以来、今回が初めて。
写真=NASA。
■О пуске ракеты-носителя ≪Союз-У≫ с транспортным грузовым кораблем ≪Прогресс М-12М≫
http://www.roscosmos.ru/main.php?id=2&nid=17765
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