【銘柄診断】ダイニチ工業はコロナ追撃を信用好需給がサポート
2011年8月24日 17:31
ダイニチ工業 <5951> は24日、34円高の866円まで上げたが引け際に値を下げて3円安の829円と続落した。同社株は、石油ストーブに東日本大震災関連の特需思惑が続き、年初来高値913円まで逆行高し利益確定売りに押されたが、今3月期業績の続伸予想や信用需給が株不足で逆日歩がつくことなどを手掛かりに、なお400円幅の株価ギャップがある同業他社のコロナ <5909> への比較感を強めて追撃買いが再び増勢となっている。
同社は、コロナと並んで国内石油ストーブ大手メーカーの位置にあり、東日本大震災が発生した3月11日当時は、被災地で停電下でも機能する暖房機器として特需が発生した。
このため前3月期業績は、期初予想を上ぶれて着地し、純利益は、10億4100万円(前期比8%増)と続伸した。今期も、純利益は12億円(前期比15%増)と続伸予想にあり、7月に発表した第1四半期業績は、石油機器の不需要期に当たるため例年、赤字を計上しているが、純利益は、3億1000万円の赤字(前年同期は3億4100万円の赤字)と赤字幅を縮小しており、前期と同様の業績上ぶれ期待につながっている。
株価は、コロナと同様に大震災発生でつけた年初来安値431円から同高値まで倍化しているが、この株価急伸とともに信用売り残・買い算とも急速に積み上がって売り長となり、逆日歩がついた。株価水準としてはコロナに対して400円幅の下サヤにあり、信用好需給のサポート、PER12倍台、PBR0.7倍の割安修正でキャッチアップを強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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