IBM、100 年存続の秘訣は R&D にあり
2011年8月23日 12:30
cheez 曰く、
IBM の 100 周年を記念した講演にて、IBM の Sam Palmisano CEO はどんな時にも R&D に投資し続けることの大切さを説いたそうだ (IBM100 の記事、本家 /. 記事より) 。
「経済状態が悪化しようと、株主による高収益へのプレッシャーは変わることはない」と Palmisano 氏は言う。しかし IBM の創立者トーマス・ジョン・ワトソン氏が大恐慌の最中でも研究投資を増やしたことを例に挙げ、「大恐慌の最悪の時期に年間 60 億ドルの投資をするなんて、自分だって本能的には反対するだろう。その点では私も他の CEO と同じだ」と述べながらも、IBM が常に未来に向けて前進し続けたことにこそ 100 年存続した理由があると強調した。
ただし、「R (Research)」と「D (Development)」の双方が重要であることを忘れてはならないという。基礎研究には何の保証もなく、ブレイクスルーを実現することとそれを利益化することは別の話であることも多い。IBM では「IBM は新製品をローンチすることはない。新製品は IBM から逃げていってしまう」なんてジョークもあるそうだが、それでも「R」と「D」の方法自体を常に発展させていくことが肝であると同氏は強調する。
広い視点から考えれば、R&D に全力を注ぐということは「イノベーションを重要視する」ということだけでなく「イノベーションの仕方をイノベーションする」ということも意味すると同氏は説いたそうだ。
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