エレーニン彗星は地球に脅威をもたらすものではない
2011年8月22日 10:45
米航空宇宙局(NASA)は8月16日、昨年12月に発見されたエレーニン彗星(C/2010 X1)について、地球に脅威をもたらすものではないと発表した。
発表には、エレーニン彗星が2011年10月16日に地球から約3500万kmまで最接近することや、地球に影響を与えないことについて記述し、ジェット推進研究所・地球近傍天体プログラム(スペースガード計画)のドン・イョオマン氏(Don Yeomans)による質疑応答の形式で掲載されている。
NASAが彗星が地球に影響しないことについて発表するのは異例で、その原因については、インターネットで「ホワイトハウスがエレーニン彗星は地球に衝突する危険性があると発表した」、「東日本大震災はエレーニン彗星、地球、太陽が直列する事で起きた」、「NASAがエレーニン彗星のデータを隠している」などの噂が広がっていたためだと考えられる。
写真=NASA。
■Comet Elenin Poses No Threat to Earth
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2011-255
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