【銘柄診断】MORESCOはM&Aで通期売り上げ増額で小反発
2011年8月22日 17:02
MORESCO <5018> は22日、20円安の716円まで売られたが、終値は2円高の738円と小反発した。前週末19日大引け後にエチレンケミカル(千葉県市原市)の株式取得、子会社化と今2月期通期売り上げの上方修正を発表したが、第2四半期(2Q)累計業績は下方修正した。
同社は、自動車用ケミカル製品を製造・販売するエチレンケミカルの株式を33.9%所有し持分法適用会社としていたが、冷熱媒体事業のパートナーとして必要不可欠で、同社千葉工場に隣接し設備が有効に活用できるとして、丸善石油化学(東京都中央区)から4万6000株を取得し持株比率を60.9%へ高める。
業績への影響は、2Q業績は、東日本大震災による自動車各社の工場稼働率の低下でダイカスト用油剤の売り上げが減少し、売り上げ、利益とも期初予想を下方修正したが、2月通期業績は、売り上げをM&A効果で14億4000万円引き上げ、195億5000万円(前期比18%増)と連続増収率を伸ばす。利益は期初予想を変更せず、純利益は、10億円(同15%増)と連続の過去最高更新を見込んでいる。
株価は、大震災による自動車各社の生産停止で東証1部上場来安値588円まで売られ、今期業績の連続最高純益予想に自動車各社の生産再開が加わって957円までリバウンドしたが、今期第1四半期業績が自動車生産停止の影響がまだ残って2ケタ減益転換したことから再調整した。PERは6倍台と下げ過ぎを示唆しており、目先売り一巡後の再騰展開も想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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