米サンタクルーズ、「犯罪予知システム」を試験運用
2011年8月20日 15:33
cheez 曰く、
米カリフォルニア州サンタクルーズ警察が「犯罪者よりも早く犯罪現場に駆けつける」ことを試みているそうだ(The New York Timesの記事、本家/.)。
といっても予言や予知能力などではなく、過去の犯罪データに基づいて次の犯罪が起きる可能性の高い地域と時間帯をコンピューターで予測するシステムを使っている。この分析モデルは余震予測システムをベースに構築されており、新たな犯罪データなどの情報は日々更新される。犯罪予測システムは予算カットに直面する全米の警察などから注目を集めているが、既に多くの都市で使われているCompStatなどの犯罪分析システムよりもサンタクルーズのシステムは更新頻度が高く、人間の認識パターンに左右されにくいほか、過去のデータよりも予測データを優先して人員配置を行うなど洗練されたシステムになっているとのこと。
7月から実施されている試験運用では市内を500フィート(約152メートル)四方のエリアに区切り、8年分の犯罪データを元に最も犯罪が起きる可能性の高い地域トップ10が毎日警官に伝えられる。警官は通報により呼び出されない限り、その地域を重点的にパトロールする。勘や経験に基づいて決定していたパトロール地域をコンピューターでの予測に置き換えるものだが、警官たちにはおおむね好評だという。
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