【銘柄診断】住友金属鉱山は金価格が最高値更新も関連株買い不発で続落

2011年8月19日 18:40

  住友金属鉱山 <5713> は19日、26円安の1209円と4日続落した。18日の米国市場で、NYダウが、景況感の悪化や金融システム懸念の再燃などで419.63ドル安の1万990.58ドルと急反落する一方、金先物価格が一時、「質への逃避」を強めて1トロイオンス=1829.7ドルと8月12日以来の史上最高値を更新したが、関連株買いは不発で利益確定売りが増勢となった。

  同社は、国内に世界有数の金鉱山・菱刈鉱山を保有するほか、世界各地でも積極的に金鉱山権益を保有・開発しており、金価格などの資源価格の動向が、そのまま業績を左右する資源メジャーである。

  今3月期の金価格の想定は、期初に1トロイオンス=1400ドル(前期実績1293.8ドル)としたが、今期第1四半期実績は1504.7ドルに上昇、このため第2四半期(2Q)累計業績を上方修正した。ただ今期通期業績は、金価格を期初想定から変更せず、このため期初予想を据え置き、純利益を850億円(前期比1%増)と連続増益と予想した。

  金価格が、8月11日の取引証拠金の引き上げの悪材料を吸収して最高値を更新してきたことから、同社の3月通期業績の上方修正期待も高まってくる。

  株価は、8月5日の2Q業績増額にもかかわらず世界同時株安に直撃されて1210円安値まで再調整したところである。PERは8倍台と超割安であり、今後の金価格動向次第では上値評価も見込まれる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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