書籍を全文解析し、好みの本を推薦するサイトが米国でオープン

2011年8月19日 16:00

  Sam.Mem 曰く、

 Novel Projects 社は現地時間の 8 月 16 日、書籍レコメンドサイト「Booklamp」を正式オープンしたことを発表した (hon.jpの記事より) 。

 もともとこのサイトは、代表の Aaron Stanton 氏のブログ「CanGoogleHearMe.com」の中で生まれた開発プロジェクトで、これまで愉しんだ本と似通ったテーマや執筆スタイルを持つ本を探すための、手助けをするサイトとして、2008 年 3 月 10 日からベータ公開していたものだった。それぞれの本は特に言語やテーマ、それにキャラクターについて分析や比較をされ、本の持つ「遺伝構造」を解析されるそうだ (詳しくはthe Book Genome Projectを参照) 。

 解析された「本の DNA」は、言葉のモーション・密度・ペースなど 5 つの要素が棒グラフによって表示される。また「ストーリー DNA」として「苦痛と恐怖 / ネガティブ感情」に「サイエンス / テクノロジー / 天文学」や「人生 / 死 / スピリチュアル / 運命」など、無数にある主題要素のうち 10 〜 20 ほどが抽出され、それぞれがどれほど含まれているかも、棒グラフによって一目瞭然となっている。

 まだ完璧とは言えないそうだが、タレコミ人自身、SNS で訊いてもいま売れているかだけで作品を薦められたりしたし、また書店員が決める大賞作や有名な文学賞にも何度もガッカリさせられた経験を持つ偏屈な読者なため、記事にあるように、「自動解析して作品に含まれる要素を提示するからこれを見て君自身が選べ」というシステムが、日本でも出てきて欲しいと願うばかりである。

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