金融取引システムにおいて支配的なポジションを得たLinux

2011年8月18日 17:49

  danceman 曰く、

 かつて金融システムといえばAIXやHP-UXといったUNIXの独壇場であったが、近年では様子が変わり、Linuxが支配的なポジションを得ているそうだ(本家/.IT World記事)。

 最近のLinuxではシステム間のメッセージ送受信を高速で行えるため、超高速取引を繰り返すHFTのウェイトが大きくなっている金融業界で採用が進んでいるという。たとえば、ニューヨーク証券取引所を運営しているEuronextはLinuxシステムを採用しており、毎秒150万の売買注文を出し、25万の売買注文を締結しているのだそうだ。

 また、2007年まで主流であったUNIXの場合、アップデートに2、3年もかかっていたのに対し、Linuxの場合だと一ヶ月足らずで修正を加えることができる。Linuxカーネルの貢献者であるChristoph Lameter氏によれば、「大胆な取引があるところほどLinuxパッケージの修正版を使用している」とのことで、Gentoo Linuxパッケージの修正版を使用しているNASDAQを例に挙げている。

 Lameter氏は、今週バンクーバで開催されるLinuxCon会議で金融取引の分野においてLinuxが広く採用されるようになった経緯を話す予定であるとのこと。

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