【銘柄診断】不二電機工業は復興関連思惑が再燃、割り負け訂正で高値更新

2011年8月18日 17:34

　　不二電機工業 <6654> は１８日、大引けは前日比変わらずで終わったが、取引時間中は１２円高の９６２円まで上げて２日間の変わらずを含めて４日続伸し、７月２５日につけた年初来高値９６１円を１円だけ更新した。

　　北海道電力 <9509> の泊原子力発電所３号機が、前日１７日に東日本大震災後に原子力発電所として初めて営業運転を再開されたことから、復興関連株人気が、同社の電力向け制御用開閉器などに波及、割り負け訂正買いが入った。

　　同社は、電力業界と電鉄・車両業界を２大需要先として制御用開閉器では高シェアを維持、今１月期第１四半期（１Ｑ）業績は、大震災の復旧・復興需要に海外向けのモータ関連の端子台の大幅増加が加わったことなどから２ケタ増収増益とプラス転換した。

　　第２四半期（２Ｑ）累計・１月通期業績は期初予想に変更はなく、通期純利益は、１億８９００万円（前期比２９％減）と減益転換を予想しているが、配当は、年間２５円と高水準をキープする。

　　株価は、１Ｑ好決算に２Ｑ配当取りがオンして９６１円をつけて９００円台固めが続いている。ＰＥＲ評価では割高だが、ＰＢＲは０．６倍、配当利回りも２．５％と割り負けており、一段の上値評価も期待される。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）