AndroidベンダーによるLinuxの配布ができなくなる可能性、無いとは言いきれない

2011年8月17日 18:03

  insiderman 曰く、

 FOSS Patentsブログにて、AndroidベンダーがLinuxを配布する権利を失う可能性についての分析がされている(日本語による分析は「HRS's Web Page — The Design and Implementation of the Gracious Days」の「Linuxを配れなくなる日」にある)。

 AndroidにはLinuxカーネルが含まれており、そのライセンスはGPL 2だ。しかし、現在Android 3.x(Honeycomb )のソースコードは一般公開されていない。これはGPL違反と受け取られかねない。そしてGPL 2にはGPL 2で規定されている以外の頒布を行ったらそのプログラムの利用権を失うという条項がある(4.節)。つまり、GPL違反を行ったらその後は(新たなライセンスでそのコードが提供されない限り)そのコードを利用する権利が無くなるのである。これにより、万が一Andoridに対するGPL違反訴訟が持ち上がり、この条項に基づいてLinuxの利用権差止請求があった場合、すべてのAndroid端末メーカーは影響を受ける可能性があるということらしい。

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