【銘柄診断】エムティーアイはスマートフォン向けアプリ強化、来期も業績続伸へ
2011年8月17日 16:53
■見直し人気が回るのは時間の問題
エムティーアイ <9438> はここへきて震災後の安値3月15日の9万7500円に対応する2番底探りの様相を呈していた。8月9日には年初来安値の6010円をつけたが本格反騰へ向かうタイミングになっている。
7月27日に発表された今2011年9月期第3四半期累計では営業利益が同28億4300万円と前年同月46.1%増大幅増益を達成した。しかし、今9月期通期では営業利益が36億円と前期比14.9%増へダウン。業績停滞との見方が株価低調の要因と見られる。しかも、従来の携帯電話向け会員の減少で有料会員数が906万人と2011年3月末に比べ56万人も減少していることがマイナス要因となっている。
その一方でスマートフォン向けの会員数は6月末現在で3万人と2011年3月末の11万人から30万人に急増している。子会社が提供するau向けのソーシャル電話帳アプリ「jibe」の利用者の拡大に取り組んでいるほか、6月にはNTTドコモ向けにソーシャルニュースビューワーである「milibro」をスタートするなどスマートフォン向けのアプリを強化、スマートフォンの需要拡大の波を取り入れる方針だ。
現在はスマートフォンへの移行の過程でまだ従来型携帯のマイナスが残っているが、本格的にスマートフォンへ移行するにつれ業績は再び成長路線に復帰が予想される。従って、今9月期の増額、来2012年9月期の続伸が有力。PERはわずか7倍台に過ぎず、見直し人気が回るのは時間の問題だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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