【銘柄診断】イートアンドは公開価格を上回る、２Ｑ業績増額から直近ＩＰＯ人気続く
2011年8月16日 17:22
イートアンド <2882> は１６日、１５６円高の２９６０円まで上げて５９円高の２８６３円と変わらずを含めて４営業日続伸し、連日の最高値を更新するとともに、今年６月の新規株式公開（ＩＰＯ）時の公開価格２８６０円を上回った。
同社のＩＰＯは、ＩＰＯ市場そのものが低調に推移していたことが響いて２６３１円で初値をつけ、２６５８円とやや買い直されたものの、２７日には上場来安値２２５０円まで急落、公開価格を下回ったまま推移した。
ところが８月９日に今３月期第１四半期（１Ｑ）決算の開示に合わせて、第２四半期（２Ｑ）累計業績の上方修正を発表してから様変わりとなり、直近ＩＰＯ人気を高めて上値追いとなった。
２Ｑ業績は、売り上げをＩＰＯ時予想値より３億５３００万円、経常利益を２億４００万円、純利益を１億１２００万円それぞれ引き上げたもので、純利益は、四半期決算が初集計となるため前年同期対比はないが、２億９３００万円とＩＰＯ時予想を据え置いた通期純利益４億４１００万円（前期比０．１％増）に対して６６％の高利益進捗率を示した。
１Ｑに大衆中華料理業態の外食店「大阪王将」を加盟店・直営店合計で１２店舗新規出店（閉鎖４店舗）し、食料品販売事業も、東日本大震災後も安定商品供給し、大震災の影響が軽微にとどまったことなどが要因である。世界同時株安など株価の波乱が続くなか、デフレ関連の同業他社の外食店チェーンや大手アパレルが人気化しており、同社株もＰＥＲ７倍台の割安修正で上値挑戦が続こう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）
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