中国、パキスタンの通信衛星を打ち上げ
2011年8月12日 11:30
中国国家航天局(CNSA)は北京時間8月12日0時15分(日本時間1時15分)、四川省の西昌衛星発射センターから、パキスタンの通信衛星「パクサット1R(PakSat 1R)」を載せた「長征3号乙」(Long March 3B)ロケットを打ち上げた。
打ち上げられたロケットは順調に飛行し、衛星を所定の軌道に投入し、打ち上げが成功した。
パキスタン宇宙高層大気研究委員会(SUPARCO)によると、「パクサット1R」は中国空間技術研究院(CAST)が「東方紅4号」をベースに開発した通信衛星で、18本のKuバンド・トランスポンダと12本のCバンド・トランスポンダを搭載し、約15年間にわたって、パキスタン周辺地域への衛星通信やテレビ放送などを提供する予定。
中国が他国の衛星を打ち上げたのは2009年9月以来、約2年ぶりで、パキスタンの衛星を打ち上げたのは初めて。また、政治的な理由から、今回の打ち上げはパキスタン独立記念日(8月14日)に合わせて実施したとみられる。
なお、今回の打ち上げは長征ロケットシリーズにとって143回目の打ち上げだった。
■長征三号乙運載火箭成功発射巴基斯坦衛星
http://www.calt.com/xwzx/zyxw/20110812011440181cf5.html
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