JAXA、回収機能付加型HTV(HTV-R)の解説ページを公開
2011年8月10日 12:00
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月9日、検討を進めている宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)に回収機能を付加したHTV-Rの解説ページを公開した。HTV-Rの目的・意義や運用シナリオなどが掲載されているほか、構想図や写真なども公開された。
HTV-Rは2010年4月に有人宇宙環境利用ミッション本部内に発足した宇宙ステーション回収機研究開発室を中心に検討が進められているミッションで、直近の国際宇宙ステーション(ISS)からの回収ニーズに対応し、早い段階で実現できる「小型カプセル案(オプション0)」、開発規模を抑えた回収機を開発する「非与圧部内搭載型(オプション1)」、そして、将来の有人宇宙船と同じ形にする「与圧部置換型(オプション2)」の3種類の回収機能オプションが検討されていた。
JAXAによると、検討の結果、将来の有人機形態に近い「オプション2」がこのミッション達成に最も適していると結論付けられ、2011年度には、この回収機形状をベースとした風洞試験などを実施し、研究から開発準備段階への移行を承認するJAXA内審査に向けた作業を行う予定だという。
なお、HTV-R計画について、JAXA側は日本独自の有人宇宙活動に繋がる基盤技術確立の成果が得られるとしている。
■回収機能付加型HTV(HTV-R)
http://iss.jaxa.jp/htv-r/index.html
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