グレネード式ワイヤレスカメラを自作するハッカーたち

2011年8月9日 18:25

  danceman 曰く、

 イスラエルのRafaelという軍事企業が、グレネードランチャーでワイヤレスカメラを打ち上げて上空から見下ろした情景を撮影、無線でその画像を地上レシーバに送信するというシステムを開発しているのだが、これを模倣して自作を試みたハッカーたちが居るそうだ(本家/.Tech World記事)。

 自作を行っているのはVlad Gostom氏とJoshua Marpet氏。捜索や救助活動に非常に役に立つツールとなるとの期待から、共同でFireflyを模倣したオリジナル版打ち上げカメラを開発することにしたという。まだ開発段階にあるとのことだが、先日開催されたハッカー会議DEFCONでその途中経過を報告したそうだ。

 友人の農場で行われたという最初の試験では、37mmの信号拳銃からミニカメラを打ち上げたとのこと。残念ながら発射薬が十分に発火しなかったためカメラはわずか10メートル程までしか届かず、また撮影した画像をワイヤレスレシーバに送信するには速度が早すぎ、そのうえカメラに取り付けられたパラシュートは燃えてしまったという。しかし両氏はこれにめげず、数ヶ月後には打ち上げが87メートルに達するプロトタイプを完成させることを目指しているそうだ

 両氏のように軍事技術に触発され、模倣した技術を開発しようとするハッカーはほかにもいるそうだ。DEFCONの創設者Jeff Moss氏によれば、「ハッカー達は軍事技術を羨望していて、レプリカを作ろうとする」のだという。

  スラッシュドットのコメントを読む | ハードウェア | ハードウェアハック

 関連ストーリー:
スウェーデン男性、家で原子炉を作り逮捕される 2011年08月04日
15 万円からの自作蓄電システム 2011年07月18日
19歳の米青年、ソーラー・デス・レイを自作 2011年02月06日

 

関連記事

最新記事