EclipseやLinuxは「オープン度」が高く、Androidは低い?

2011年8月9日 12:45

  danceman 曰く、

 もっとも「オープン」なオープンソースプロジェクトはEclipseで、最も「閉ざされた」ものはAndroidだった、との調査結果が発表された(本家/.VisionMobile記事)。

 これは、米国の調査会社Vision Mobileが発表したもの。オープンソースプロジェクトの「オープン度」を数値化して測定する「オープン管理指数」を使用し、Android、Eclipse、Linux、MeeGo、Mozilla、Qt、Symbian、WebKitの8つを比較したそうだ。その結果、EclipseやLinuxがオープン度が高い(それぞれ84%および71%)、という結果が得られたとのこと。

 そのほか、WebKitが68%、Mozillaが65%、MeeGoが61%、SymbianとWtは58%という結果となり、オープンであるほど長期的に成果をあげることができることも分かったという。

 一方、最も成功しているAndroidは23%で、「最も閉ざされているプロジェクト」という結果が出ている。VisionMobileによると、Androidの成功はGoogleの資金力、Apple機器に対抗するOEM企業や通信事業者から流れ込んでくる莫大な資金によるものであり、オープンソースとはあまり関係ないとのこと。

 なお、「オープン度」の評価基準には下記が使われたという。

 アクセス:最新ソースコードや開発者サポートメカニズム、公開ロードマップを入手できる度合い、意思決定の透明性 
 開発:開発者がプロジェクト内容や方向性に対して影響を及ぼす度合い 
 派生:開発者がスピンオフやハンドセット、アプリケーションなどといった派生製品を作製したり配布することができる度合い 
 コミュニティー:開発者間で差別のないコミュニティー構造であるか スラッシュドットのコメントを読む | オープンソース

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