中国初の宇宙ステーション「天宮1号」、8月中旬に打ち上げか

2011年8月9日 09:00

 中国経済社などの報道によると、中国宇宙ステーションの実験第1号機「天宮1号」の打ち上げ準備作業が甘粛省の酒泉衛星発射センターで進められており、早ければ8月中旬にも打ち上げる見込みだという。

 中国運搬ロケット技術研究院(CALT)によると、「天宮1号」は6月29日、打ち上げに使用される長征2号Fロケットは7月23日に、それぞれ酒泉衛星発射センターに運ばれており、現在、打ち上げに向けての最終準備が順調に進められている。

 「天宮1号」の詳細な打ち上げ日時については公開されていないが、中国人民解放軍航天員大隊長の発言などから、8月中旬から下旬にかけて行われるとみられる。

 「天宮1号」は中国初のドッキング目標機で、重さ約8.5トン。実験装置室と物資保管室から構成され、ドッキングポートを1つ装備している。中国は「天宮1号」を打ち上げた後、2年間かけて有人宇宙船「神舟8号」、「神舟9号」、「神舟10号」を打ち上げ、ドッキング試験を行う。「神舟8号」は無人でドッキングを行うが、「神舟9号」と「神舟10号」は有人でドッキングを行う予定。

 中国は現在、独自の宇宙ステーション計画を進めており、「天宮1号」を打ち上げた後、2015年までに「天宮2号」と「天宮3号」を打ち上げ、最終的に2020年までに中国初の宇宙ステーション「天宮」を完成させる計画となっている。

 なお、この写真は長征2号Fロケット出荷式典の時のもの。7月15日に撮影された。

 ■発射天宮一号的運載火箭運抵酒泉発射場
http://www.calt.com/xwzx/zyxw/2011072611104698cc6d.html

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