次世代有人宇宙船「CST-100」の打ち上げにアトラスVを選定

2011年8月8日 11:45

 ボーイング社は8月4日、同社が開発を進めている次世代有人宇宙船「CST-100」の打ち上げについて、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社(ULA)のアトラスVロケットを選定したと発表した。

 「CST-100」は米航空宇宙局(NASA)の商業有人宇宙輸送開発(CCDev)計画の元で開発が進められているカプセル型有人宇宙船で、大きさはアポロ宇宙船より大きく、7人の宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶことができる。打ち上げはアトラス、デルタ、ファルコンなど、様々なロケットに柔軟に対応できるように設計されているが、コストを抑えるために、最初は1機に絞ったとみられる。

 ボーイング社によると、年内にアトラスVロケットとCST-100の風洞試験を実施し、2012年にNASAの基本設計審査を通過させる予定。初の有人打ち上げについては、早ければ2015年にも実現する見込みだという。

 ■Boeing Selects Atlas V Rocket for Initial Commercial Crew Launches
http://boeing.mediaroom.com/index.php?s=43&item=1869

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