子どもたちの水辺体験を絵で表すコンテストを今年も開催
2011年8月8日 11:00
公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団(Yamaha Motor Foundation for Sports)は、小学生以下の児童・幼児を対象にした第23回「全国児童 水辺の風景画コンテスト」を開催している。
同財団はスポーツの振興およびスポーツ文化向上による国家社会への貢献を事業目的に、スポーツチャレンジ助成事業、スポーツ振興支援事業、スポーツ文化・啓発事業を展開。近年の青少年の長期的な体力低下やスポーツに対する興味の減少など、憂慮すべき状況を打開し、さらなるスポーツの拡大と定着を図るための活動を行っている。
平成元年よりヤマハ発動機が行っていた同コンテストは、同財団設立後、スポーツ文化・啓発事業の一環として受け継がれた企画。文部科学省、国土交通省、環境省、農林水産省等が後援している。同財団の担当者曰く「最近は室内でゲームやパソコンで時間を費やすインドアな子どもたちも一方で増えています。外へ出て身体を動かすことで、心身ともに健康になってもらうために、子どもたちの水辺で遊ぶ機会が少しでも増えればと考えています。また、身体を動かすということが、スポーツにも通じるとの思いから、このコンテストは同財団で引き継ぐことになったのです」。
同コンテストの目的は、「子どもたちが水辺に出かけた時の出来事や、発見・体験を通して感じたこと・学んだことを、子どもらしい素直な表現で自由に描くことによって表現力や感性が育まれ、未来を担う子どもたちが心身ともにのびのびと逞しく成長すること」。本年度のテーマは「水辺で発見・体験したことや学んだこと、水辺の仕事や乗り物、水辺で見た景色、水辺に棲む生き物など」となっている。昨年は8,307作品が寄せられ、「文部科学大臣賞」「国土交通大臣賞」「環境大臣賞」「農林水産大臣賞」(各1点)を含む33作品を入賞作品として選出。「ここ数年は、私立幼稚園を管轄する協会などへも積極的に案内を行ったことに加え、海や川に出かけ自然について学んだり体験したりする機会が増えたことにより、年々、募集作品は増えています」と担当者は言う。
夏休み、家に帰り遊びに行った水辺の話をしながら、絵を描くわが子を見守る。3月11日の大震災により、家族の尊さを誰もが感じた今年、この企画に参加することは、大切な人と共に過ごせる幸せを噛みしめる一場面となるかもしれない。