ドイツ、Facebookの顔認識機能を違法と判定

2011年8月6日 15:42

  danceman 曰く、

 Facebookが6月から提供開始した自動顔認識によりタグ付けを促す機能に対し、ドイツのデータ保護当局が違法とする裁定を下した(The Atlantic Wireの記事ZDNet UKの記事マイコミジャーナルの記事本家/.)。

以前のストーリーでも紹介されているように、Facebookの自動顔認識機能に対してプライバシーの侵害を懸念する声が欧米を中心に上がっていた。EU域では第29条データ保護調査委員会が調査を行っていたが、違法と裁定するのはドイツが初となる。ハンブルクのデータ保護委員、Johanness Casper氏は、この機能がドイツおよびEUのデータ保護法に違反しており、データを削除する方法がユーザーに知らされていないことを指摘し、声明で「Facebookに対して顔認識機能を無効化にし、これまで保存されたデータを削除するよう再三要求してきた」と述べている。これに対してFacebookは、Spiegel Onlineの取材に対して「我々がEUのデータ保護法に従っていないとする非難を受け入れることはできない」と語り、ドイツ国内法に違反しているかどうかについては言及を避けた。

Facebookは回答に2週間の猶予を与えられているが、30万ユーロの罰金を支払うことになる可能性もある。

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