『ヒロシマ:グランウンド・ゼロ』展から連想して写真関連株=田北知見の銘柄ウオッチ

2011年8月5日 17:28

(株式ジャーナリスト:田北知見の銘柄ウオッチ)

  海外の観光地や美術館、博物館などのサイトをいろいろ見ていたところ、先日、アメリカのニューヨークで行なわれている写真関係の展覧会を見つけた。『ヒロシマ:グラウンド・ゼロ』と題したもので、英語が解らないながら(汗)、説明文を読んでみると、1945年8月6日に広島へ原爆が落とされた後の、同地の被害の様子を撮影した写真等を展示しているらしい。私の少ない経験・見聞によると、アメリカでは核や放射性物質の本当のおそろしさがあまり知られていないようなイメージがあるので、「こういう写真展を行なうことがあるのか」と驚いた。

  もうひとつ思ったのは、「ニューヨークでグラウンド・ゼロというと、2001年9月11日の同時多発テロによって倒壊した、ワールド・トレード・センターの跡地をさすのではないか」ということだった。なので、「同じように酷い目に遭い、ゼロになったところから、同じようにイチからやり直し、街を築き直してきた(これから築いていくという決意)という共感から、ヒロシマの被爆(被曝)地についての写真展を行なうことにしたのだろうか」と思ったのだった。

  しかし、ネットの辞書やウィキペディアで簡単に調べてみたところ、グラウンド・ゼロという英語の、本来の意味は、爆心地とか、爆弾などの発射体の目標というようなニュアンスだということを知った。さらに、ウィキ情報によると、もともと広島と長崎の原爆(1945年8月9日に被爆/被曝)の爆心地をそう呼んでいたのが先であり、ワールド・トレード・センターの跡地が広島の爆心地を連想させるということでグラウンド・ゼロと呼ぶようになったのだそうだ。私は無知なので、今回初めて知ったのだった。

  上記の文とは関係なく、写真連想銘柄を見てみた。

★富士フイルムホールディングス <4901> (東1)

  写真フィルムから、デジタルカメラ関連、印刷関連、レンズ、記録メディア、最近では化粧品事業でも有名な、富士フイルムホールディングス <4901> (東1)を入れる。5日終値は93円安の2152円。単位100株。PERは約13.8倍、PBRは約0.6倍となっている。チャートは7月22日につけた直近高値2498円から反落し、以降は続落トレンド。きょう8月5日には年初来安値2135円をつける場面もあった。地合いが悪いとはいえ、そろそろ反発のタイミングと見たい。まずは25日移動平均線の2400円ラインまでの戻りを目指す。4日付けのゴールドマン・サックス証券のレーティング(投資対象期間12ヵ月)では、投資判断「中立」、目標株価2700円とされた。

★キヤノン <7751> (東1)

  一眼レフカメラで有名であり、ビジネスソリューション、ITソリューション、産業機器などの事業も柱となっているキヤノン <7751> (東1)を入れる。5日終値は145円安の3580円、単位100株。PERは約16.7倍、PBRは約1.6倍となっている。チャートは7月26日につけた直近高値3920円から反落し、以降は地合いの軟化や円高などを背景に、続落トレンドで来た。今後の地合いや為替動向等にもよるだろうが、3600円フシにあたり、そろそろ反発の頃合いか…、場合によってはさらに下の3500円フシを試す展開もあるかもしれない。まずは3800円フシまでの戻りを目指す。4日付けのゴールドマン・サックス証券のレーティングでは、投資判断「買い」、目標株価4500円とされている。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

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