【銘柄診断】日本上下水道設計は高利回りが下値を支える、今期は増益転換も

2011年8月4日 19:34

■今3月期は上振れ着地有力

  日本上下水道設計 <2325> がさえない。復興需要期待で震災後の3月24日に14万6000円の年初来高値に買い進まれたが、その後は一向にいいところがなく、年初来安値圏までほぼ一直線に売られる展開となっている。

  7月25日には今2011年12月期中間決算について営業利益を従来の10億8500万円から14億5300万円(前年同期13億200万円)へ増額修正したが、全く評価の対象にならなかった。中間決算増額にも関わらず今12月期の営業利益が9億9200万円(前期10億4100万円)と期初見通し据え置きとなったことが市場失望人気を呼びこんでしまった。ただ、前3月期は中間の営業利益13億200万円に対し通期で10億4100万円の営業利益となっており、中間決算が前期を上回っている今3月期は上振れ着地が有力だ。

  アナリスト筋も今3月期は最終的に増益確保との見方が強い。投資有価証券の評価損で今3月期の純利益が大きくダウンするため、表面的にはPERが割高だが、これは四半期ごとに洗い替えており決算時には好転している可能性もある。配当利回りはすでに4.4%に達しており、もう下値不安は乏しいと言える。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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