パイオニア、蘇寧電器との提携強化:中国でデジカメ販売

2011年8月4日 18:30

 パイオニアは4日、中国の家電量販大手、蘇寧電器との事業提携を強化することで合意したと発表した。中国での販売商品にパイオニアブランドのデジタルカメラを追加するほか、AV商品のラインアップ拡大などを実施する。

 同社の発表によると、デジタルカメラは需要が急拡大しており、2015年に売上50万台を目指す。生産ではODMを利用し、亜洲光学とのパートナーシップを活用することで、品質・コストを含めた競争力の高い商品展開を図るという。

 また、販売状況が好調であることを受け、商品モデル数は従来比2倍以上に拡大し、2014年での展示店舗数も1,000店以上に増やす。薄型テレビについては、
ブランド提携期間を5年から10年に延長し、2015年に100万台の売上げを目指す。

 中国のホームエレクトロニクス事業全体では、3年後に年間400億円の売上を目指す計画。また、パイオニア中国現地法人では、ブランド管理部門および品質管理部門を新設。統合的なブランド管理と蘇寧電器やODM会社のサポート体制を強化し、中国におけるパイオニアブランド価値の一層の向上を図っていくという。

 パイオニアは、中国でのホームエレクトロニクス事業の拡大を狙い、2009年11月に蘇寧電器と提携契約を締結した。同提携によって、蘇寧電器の中国内の販売チャンネルを通じてパイオニア製品を販売していたほか、中国内で販売する蘇寧電器の薄型テレビにパイオニアブランドの使用を許諾していた。

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