パナソニック、シンガポールでスマートハウスの実証実験:東南アジアへの展開図る
2011年8月1日 13:34
パナソニックは1日、シンガポール政府と共同で、公営集合住宅のエネルギー効率の改善に向けた実証プロジェクトの推進で合意したと発表した。太陽光発電、蓄電池、スマートメーターなどを組み合わせて、省エネの推進や再生可能エネルギーの利用拡大を図る。
同プロジェクトはシンガポールの住宅開発局、エネルギー市場監督庁、経済開発庁と共同で実施。同国のプンゴルエコタウンで今後2年にわたって実験を行う。
実験では、集合住宅の屋根に設置した太陽光発電システムで発電するとともに、リチウムイオン電池に蓄電する。蓄えた電力は、停電時に共用部の照明・エレベーター・上水用ポンプのバックアップ電源として活用する。
また、エアコンの電力消費量などを表示する機器によって住宅内での電力、水道、ガスの使用量を見える化することに加え、スマートメーターとエアコンなどの家電機器を連携させることで電力消費を抑制する。
これによって、熱帯地方での太陽光発電システムとリチウムイオン電池による創エネ・蓄エネ連携技術の開発や、スマートメーターと家庭用エネルギー管理システム(HEMS)の連携によるデマンドレスポンス技術の開発と導入時の省エネ性・快適性の評価などを行っていく。
同社では、今回の取り組みをベースに、今後東南アジアなど、トータルエナジーソリューション事業を各国地域に展開していくとしている。