タンザニアの研究者、蚊を引き寄せる効果のある臭いを合成
2011年7月30日 14:07
タンザニアの研究者らが、人工的に合成した人間の足の臭いで蚊を引き寄せて駆除し、マラリアの流行を防ごうとしている(CNN.comの記事、CNN.co.jpによる日本語版記事)。
Ifakara Health Instituteの研究チームが開発した液体は「まるで汚れた靴下のような臭い」で、本物の足の臭いよりも4倍程度蚊を引き寄せる力が強いとのこと。この液体を屋外に設置する蚊取りボックスと組み合わせることで、効率よく蚊を駆除できる。
蚊帳や殺虫剤、薬品、生活様式などの改善により、タンザニアでのマラリア感染率は過去10年で大幅に減少しているが、減少率は頭打ちになっている。主に屋内で効果を発揮する従来のアプローチと、屋外で蚊を捕まえる今回のアプローチを組み合わせることで、より効果的にマラリアへの感染を予防することができるという。この研究はビル&メリンダ・ゲイツ財団とNPO団体 Grand Challenges Canadaの共同助成を受けて進められており、タンザニアでのマラリア撲滅に向けて2年以内の実用化を目指しているとのこと。
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