【銘柄診断】任天堂は底入れを探る、マリオ発売で3DSビジネスの好転を待つ
2011年7月26日 11:41
任天堂 <7974> は26日、370円安の1万4250円まで下げて年初来安値を更新している。まだ底値探りの動きを継続中。少し長い目で見ると相場は2007年11月の7万3200円を起点とする長い下降トレンドに迷い込んでしまっている。
鳴り物入りで発売したメガネ不要の3D対応携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」が大震災による個人消費のダウン、ソフトの発売延期などが響き売上げが低迷している。
また、Wiiの後継機を2012年4~12月に発売すると発表したが、先取り人気が回る気配も見られない。一方で、昨年から本格普及に転じたスマートフォンではゲームユーザーが急増するなど、消費者の手軽なゲームへの移行が鮮明になっている。これまで任天堂が獲得していた利益がSNSなどに付け替えられている状況で、同社の中期的な展望がやや厳しいことがマイナス評価となっている。
ただ3DSの大型ソフト「マリオ」が今後発売の運びで、3DSビジネスが巻き返しに向かう可能性もある。配当利回りが3.1%とそれなりに魅力のある水準に到達、株価の底打ちはそう遠くないかもしれない。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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