ゼニットロケット、電波天文衛星「スペクトルR」を打上げ
2011年7月22日 11:45
ロシア連邦宇宙局はモスクワ時間7月18日5時31分(日本時間11時31分)、電波天文衛星「スペクトルR(Spektr-R)」を載せたゼニットロケット(ゼニット3F)を、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げた。
打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約3時間30分後に「スペクトルR」を所定の軌道に投入し、打ち上げが成功した。ゼニットロケットの打ち上げは今年1月以来、約半年ぶり。
「スペクトルR」はラジオアストロン計画の主要な電波天文衛星で、直径10mの巨大パラボラアンテナを搭載し、地上のアンテナと組み合わせたスペースVLBI(超長基線電波干渉計)で、銀河中心のブラックホールや中性子星、遠方の銀河などを観測する。
「スペクトルR」はラーボチキン宇宙船設計局が設計・開発したもので、重さ約3850kg。もともと2006年に打ち上げられる予定だったが、開発費用不足や事故などにより、打ち上げが大幅に遅れていた。
■Запуск российского научного космического аппарата ≪Спектр-Р≫ успешно осуществлен с Байконура
http://www.roscosmos.ru/main.php?id=2&nid=17567
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