燃料電池の米国特許ランキング:ホンダ、トヨタ、パナソニックが上位5位内に
2011年7月22日 11:56
パテントリザルトが22日発表した燃料電池の米国特許総合力ランキングによると、ホンダ、トヨタ自動車、パナソニックの日本企業3社が上位5位にランクインした。
同社によると、第1位は米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)、2位がホンダ、3位が米国エネルギー省、4位がトヨタ、5位がパナソニックだった。
ホンダは、2000年代から米国での燃料電池分野の出願を本格化。注目度の高い特許には、「水素漏れに対する安全管理に優れた燃料電池」や、「簡単に組み付けできる燃料電池」などに関する技術があるという。
トヨタは、出願件数が最も多く、燃料電池分野に注力している傾向が伺える。特に2000年代後半の伸びが著しく、2007年には年間192件の出願があった。注目度の高い特許には、「燃料電池用電解質膜」に関する技術や、「座席シート下の空間を有効利用した燃料電池」に関する技術などがあるという。
パナソニックは、エレクトロニクス系の企業ではトップだった。「高分子電解質型燃料電池」や「工程数が少なく生産性が高い燃料電池」に関する技術の注目度が高い。
このほかの日本企業では、東芝、日産自動車、日立製作所、キヤノン、旭硝子などが上位30社以内にランクインした。
今回のランキングは、1980年から2011年5月末までに米国特許商標庁で公開された燃料電池関連の特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」による評価を実施し、特許の質と量を総合的に集計した。