【銘柄診断】GMOクラウドはクラウドビジネスに資源を集中して成長を目指す

2011年7月22日 09:40

  GMOクラウド <3788> は5月9日に8万9100円の戻り高値を示現、その売り物が先行する形で以後は調整色の強い展開になっている。

  同社はGMOホスティング&セキュリティが4月1日に社名変更したもの。今回の社名変更はホスティングを包括するクラウドビジネスに資源を集中して、日本発のグローバルクラウドサービスを提供する方針を宣言したものと言える。

  今2011年12月期第1四半期は営業利益が2億5800万円と前年同期比0.6%減となった。インターネット資産に対する企業の考え方は「所有」から「利用」へと大きく変化、サーバー群をインターネットにつなげた状態で貸し出すホスティング事業が好調に推移、電子認証事業も海外を中心に販売代理店が順調に増加している。

  基本的には好環境なのだが、クラウド(ネット経由型)サービスの開発投資の増加、海外でのサポート体制の拡充などの費用がかさみ利益が足踏みしている。ただ、東日本大震災を契機に企業のデータ保存へのニーズが高まっており、業績上振れへの期待は強い。もみ合い上離れのタイミングを模索する展開が想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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