顔認証システムで識別ミス発生、何もしていないのに免許失効

2011年7月19日 19:00

  eggy 曰く、

 米国マサチューセッツ州にて、「ここ数年一度も交通違反を犯していないのに免許が無効にされてしまった」との訴えが発生したそうだ。原因は顔識別認証システムにあったらしい(本家/.boston.com記事)。

 訴えを起こしたのはJohn H. Gassなる人物。マサチューセッツ州はテロリスト対策としてコンピュータ制御による顔認証システムを2006年から導入しており、これにより偽造IDの増加に歯止めがかかっているという。だが今年の3月、この生体認証システムに識別ミスが発生し、交通違反を犯した人物の代わりにGass氏が違反者として認識されてしまったそうだ。

 翌月の上旬には疑いが晴れて免許無効は取り消されたものの、Grass氏は免許停止で仕事をすることが出来なかった期間があったため「せめて謝罪の言葉」をききたかったようだ。しかしGass氏はそういった言葉を聞くことが出来なかったばかりか、マサチューセッツ州の自動車登録所は「圧倒的に、全く気にする様子もない態度であった」と不快感を示している。

 マサチューセッツ州で州警察の捜査対象となるケースは昨年だけでも千件以上あったとのことだが、その一部はGass氏と同様の認証ミスによるものであったという。身に覚えのないことで咎められてはたまったものではない。

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