プロトンロケット、通信衛星2基を打ち上げ

2011年7月19日 12:00

 インターナショナル・ローンチ・サービス社(ILS)はバイコヌール時間7月16日5時16分(日本時間8時16分)、SESアメリカム社(SES AMERICOM)の通信衛星「SES-3」とカザフスタンの通信衛星「カズサット2(KazSat-2)」を載せたプロトンロケット(プロトン・ブリーズM)を、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げた。

 打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約8時間1分後に「SES-3」、打ち上げから約9時間24分後に「カズサット2」をそれぞれ所定の静止トランスファ軌道に投入し、打ち上げが成功した。ILSプロトンによる2基の衛星同時打ち上げは今回が初めて。

 「今回はSES社の18回目の打ち上げで、この重要なミッションを成功させ、ILSチーム、クルニチェフ社、SES社、オービタル社に感謝いたします」

 今回の打ち上げ成功を受け、ILS社のフランク・マッケナ社長はこのように述べた。

 「SES-3」はオービタル・サイエンシズ社が製造した通信衛星で、重さ約3112kg。24本のCバンド・トランスポンダと24本のKuバンド・トランスポンダを搭載し、AMC-1の後続機として、北アメリカを中心に衛星通信やテレビ放送サービスなどを提供する。

 一方、「カズサット2」はカザフスタン2基目の通信衛星で、重さ約1330kg。20本のKuバンド・トランスポンダを搭載し、カザフスタンに向けてのテレビ放送サービスなどを提供する。

 ■ILS Proton Successfully Launches the SES-3 Satellite for SES
http://www.ilslaunch.com/newsroom/news-releases/ils-proton-successfully-launches-ses-3-satellite-ses

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