凸版印刷と関西学院大学、eラーニングシステムを共同で研究開発
2011年7月13日 11:00
凸版印刷と関西学院大学のサイエンス映像研究センターは、小・中・高等学校などの教育機関向けに、iPadを活用するeラーニングシステムを共同で研究開発。同システムにより、教師と生徒のコミュニケーションおよび教師間で指導内容の共有が可能となるという。
具体的には教師の問題作成・編集、採点、成績管理を可能にし、また、指導内容のデータバンクをクラウド上に作ることで、教師間での交流や、指導内容を共有化。一方、生徒は楽しく学びながら問題に対する回答や成績が確認でき、授業の理解度の把握や個人学習に役立てることができるという。これにより、教育現場で副教材として利用されることを想定し、教師と生徒のコミュニケーション補助ツールとして、学習効果が向上。また、同システムは、文部科学省が推進する「教育現場でのICT活用」にも役立てることができる。
凸版印刷と関西学院大学は、同システムに搭載する研究開発コンテンツ第一弾として、NHKの『大科学実験』の映像をメインにしたマルチプル電子図鑑を制作。マルチプル電子図鑑は、番組内容に沿った画像や動画、科学史などが複合的に閲覧できる仕組みで視覚的に楽しく学べるため、物理分野の理解を深めることができる。今後、同システムの実証実験を行い、2011年秋を目処に凸版印刷が販売を開始する予定だという。