【銘柄診断】加藤産は猛暑関連思惑で連続最高益・増配を見直し続伸

2011年7月12日 18:24

  加藤産業 <9869> は12日、30円高の1560円と続伸し、高値水準で売り買いが交錯、全般相場が、急続落するなかで対照的に堅調に推移した。

  同社株は、7月1日の三菱食品(旧菱食) <7451> の商号変更、三菱商事系の食品中間流通事業子会社の経営統合で業界再編思惑が高まり、さらに大手証券の新規強気投資判断なども支援し年初来高値1600円まで200円高し高値で調整中だった。

  ただ全国的な梅雨明けで猛暑到来となるなか、猛暑関連人気を高めており、同社の今9月期純利益が、53億5000万円(前期比6%増)と連続して過去最高を更新、配当も35円(前期実績33.5円)と連続増配されることを見直し割安修正買いが増勢となっている。

  同社は、独立系の食品卸で業界第4位に位置するが、冷凍食品などの低温流通事業を強化中で、猛暑到来では大手食品スーパー向けの家庭用冷凍食品、惣菜などが好展開、今期第2四半期累計決算が、期初予想を上ぶれて着地しているだけに、業績増額の期待も高まる。

  株価は、年初来高値近辺にいるがPERは10倍台、PBR0.8倍となお割安である。高値抜けから一段高に進もう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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