【外国為替市場展望:ドル・円相場】ドル・円相場は企業業績に注意だが依然として膠着感
2011年7月10日 10:09
【外国為替市場フューチャー:7月11日~15日のドル・円相場】
■1ドル=80円台~81円台の狭いレンジを想定
来週(7月11日~15日)のドル・円相場については、依然として手掛かり材料難の状況で、膠着感の強い展開だろう。1ドル=80円台~81円台の狭いレンジでのモミ合い展開を想定する。
前週(7月4日~8日)のドル・円相場は、週末8日発表の米6月雇用統計を控えて膠着感が強く、1ドル=81円近辺の狭いレンジで小動きだった。ギリシャ債務問題に対する当面の警戒感の後退、量的緩和策第2弾(QE2)終了に伴う米長期金利の上昇、米経済指標の改善などで、7日には一時1ドル=81円40銭台まで円が下落した。しかし8日には、米6月雇用統計で雇用回復の遅れが嫌気されてドル売りが優勢となり、1ドル=80円50銭近辺に円が上昇した。
ドル・円相場は、6月の米FOMC(連邦公開市場委員会)とバーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見という重要イベント通過後も、膠着感の強い展開が続いている。注目された米6月雇用統計発表後も、1ドル=80円50銭近辺まで円が上昇した後はモミ合い展開となった。当面は膠着感を打開するだけの材料に欠けるだけに、小幅レンジでのモミ合い展開が継続する可能性が高いだろう。ただし米経済指標や11日の米アルコアから始まる主要企業の4~6月期決算の内容次第では、一時的に動意付く可能性もあるだろう。13日予定のバーナンキ米FRB議長の議会証言も注目されるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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