海外ゲーム業界における「デスマーチ」
2011年7月8日 14:40
あるAnonymous Coward 曰く、
日本ではITエンジニアの過酷な労働が時に「デスマーチ」と呼ばれるが、海外でもゲーム業界においては同様の過酷な長時間労働があるそうだ(WIREDの記事)。
「ゲーム開発会社の従業員の多くは定給方式で給料を貰っており、時間外勤務をしても残業手当が出ない」「理不尽な長時間労働を要求され、仕事を取るか、家族や友人との関係を取るか、という選択を迫られる」といった模様だそうだ。
記事ではまた著名なゲームデザイナーが若くして引退することにもふれ、これは過酷な労働が原因ではないかとも述べられている。
Ars Technica掲載の原文によると、この背景にはゲームスタジオが「プロジェクトを早く完了させたい」と考える点にあるという。海外ではプロジェクトごとにゲーム開発者を集め、完成したら解散、というスタイルが少なくないのだが、開発期間が少ないほど彼らに支払う賃金は少なくて済む、ということのようだ。そのため「ボス」はハードなスケジュールを組み、そのため開発者は週末までも働くという過酷な環境になるという。
(追記@16:00)Kotaku Japanにて、このような過酷な労働を強いられた例として「L.A.ノワール」というゲームの開発が挙げられている。
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