ロックンロールダディ、イム・ジェボム、イギリス進出当時の写真初公開

2011年7月8日 16:52

 韓国の天才ロッカー、イム・ジェボムが1989年にロックの本場イギリスに進出した当時の姿がMBCスペシャル番組「俺はロックの伝説だ」で初公開された。
 
 イム・ジェボムは1989年白頭山のリードギター、キム・ドギュンのイギリス進出に伴ってイギリスに渡り、現地のミュージシャン二人とバンド「サラン」を結成、短期間活動していた。写真の中の二人はライオンのようなヘアスタイルで、今よりもっと覇気を感じさせ若さあふれる20代の若者の姿だ。

 当時、不毛の地であった韓国のロック界を抜け出しイギリスに渡ったキム・ドギュンとイム・ジェボムは、現地人のメンバー二人とチームを構成し、多くのクラブをまわってライブを行っていた。現地人のドラマーMick Curtonは世界的ロックバンド「ホークウィンド」で活躍していた実力派で、ベースのJim Houghtonもまたイギリスでは有名なメンバーであった。サランはBBC地域ラジオに出演したほど認められ、3回のアンコールにスタンディングオベーションまで受けていたとのこと。

 当時サランは韓国で製作した2曲をデモテープにしライブをしたが、レパートリーは白頭山1集の「アップインザスカイ」とプロジェクトロックインコリアのアルバムに収録された「ロックインコリア」だった。メンバーたちの受けと現地のメタルファンの受けはともによかった。「俺はロックの伝説だ」ではそれぞれ伝説のボーカルとギタリストと呼ばれるイム・ジェボムとキム・ドギュンのシナウィ白頭山時代からイギリスでの活動にかけての話、それからスーパーグループと呼ばれた「アシアナ」時代の話をテレビで初公開する。これらの写真はキム・ドギュンが持っていたものでこれまた初公開だという。

 韓国でロックの全盛期、ルネッサンス時代と呼ばれた1980年代を華麗に飾ったシナウィ、白頭山、復活を中心にした「俺はロックの伝説だ」はヒューマンドキュメンタリー界で名高いユ・ヘジン プロデューサーが演出を手掛けたという点にも注目だ。「ヒューマンドキュメンタリー愛」の「クリームパン母さん」で韓国放送初のエミー賞を受賞したユ・ヘジン プロデューサーが演出する「俺はロックの伝説だ」は、プロデューサー自身が80~90年代のロックマニアだったという基本的な背景知識と情熱をもとに、イム・ジェボムに自分のロックに対する情熱を語りながらやっとのことで交渉に成功したという。(翻訳:宮本りさ)

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