スペースシャトル明日最後の打上げ、天候不良の可能性も

2011年7月7日 11:00

 スペースシャトル計画最後のフライトとなる、スペースシャトル・アトランティス(STS-135)の打ち上げカウントダウン作業は順調に進められているが、打ち上げ当日の天候が悪く、アトランティスを打ち上げられる確率について、米航空宇宙局(NASA)はわずか30%しかないと発表した。

 シャトル天気予報チームのキャシー・ウィンターズ氏の報告によると、打ち上げ当日(7月8日)のケネディ宇宙センター周辺で雷雨の可能性があり、打ち上げの確率は30%しかないという。

 打ち上げに向けての準備について、ミッションマネージャー・チームの責任者であるマイク・ モーゼス(Mike Moses)氏は「カウントダウンの作業は順調に進められていますが、天候を見極めながら、打ち上げ前の燃料注入を行うかどうか、決める予定です」と述べている。

 アトランティスの打ち上げは現在、アメリカ東部夏時間7月8日11時26分(日本時間7月9日0時26分)に設定されているが、悪天候によって数日間延期される可能性もある。また、米空軍の軍事衛星の打ち上げもあるため、NASAはアトランティスを7月10日までに打ち上げなければ、7月16日以降に延期されるかもしれない。

 今回のSTS-135ミッションは多目的補給モジュール「ラファエロ」を搭載し、国際宇宙ステーション(ISS)に科学機器や水再生システムの部品などを運ぶ。船長はクリストファー・ファーガソン宇宙飛行士、パイロットはダグ・ハーリー宇宙飛行士が務め、サンディー・マグヌス宇宙飛行士、レックス・ウォルハイム宇宙飛行士の計4人が搭乗する。

 これがスペースシャトル計画最後の打ち上げで、救助ミッションの準備はなく、もしアトランティスに問題が起きた場合、宇宙飛行士らはISSに避難し、ソユーズ有人宇宙船による救助を待つことになる。

 写真=NASA。

 ■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html

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