【銘柄診断】JSPは新興国向けの需要が好調、増額の期待が強い

2011年7月7日 18:32

  JSP <7942> は3月10日に年初来高値1724円から震災に伴う下げに巻き込まれ、その後も低調な動きが続いている。ただ、高値1724円は1990年代前半以来の水準で、震災前に大きく買い上げられていた分調整が大きくなったもの。

  整理は4か月になろうとしており、高値買いの向きの売りは一巡する頃合だ。前2011年3月期は営業利益が75億5200万円と前々期比32.8%増を達成したが、これは過去最高益更新となる。

  今2012年3月期は営業利益63億円と前期比16.6%減益見通しが明らかになり、これが株価の不ざえにつながっている。産業用包材の発泡ポリエチレンシート「ミラマット」は、液晶テレビ用基板の通い函などに用いられているが、エコポイント終了によるダウンが想定されるという。

  ただ、中国を中心としたアジア各地域の旺盛な需要や、アメリカ、ヨーロッパにおける家電用包材・自動車資材の需要回復が続く見通し。このためアナリスト筋は今3月期業績の可能性が強いと見ている。増額への期待が高まるとともに株価も調整を切り上げ出直り相場に転じるパターンが想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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