磁界で電子の波の挙動をコントロール、高密度な記録媒体の実現へ向けた新理論

2011年7月4日 19:13

 あるAnonymous Coward 曰く、

 日本経済新聞の記事「容量無限のハードディスクへ道 九工大など新現象発見 」によると、九州工業大学の岸根順一郎准教授が、HDDなどの磁気記録媒体の情報量を大幅に増やせる可能性がある新しい物理現象を理論的に予言したそうだ(九州工業大学のプレスリリースPDF、 Physical Review Letters誌掲載論文)。

 「カイラル磁性体」と呼ばれる磁性体がある特定の状態になっているとき、そこにかける磁界を変化させることで電子の動きを制御できる、という現象だそうだ。日経新聞では「容量無限」とあるが、厳密には1つの素子で複数ビットの状態を記録できる、というものだと思われる。

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