【銘柄診断】スター精密は高寄りのあと反落、今期業績V字回復も戻り売り優勢

2011年7月1日 19:26

  スター精密 <7718> は1日、9円高の958円と高寄りして4日続伸したが、42円安の907円と売られ反落した。

  30日に今2月期第1四半期(1Q)決算の開示とともに、期初の4月に未定とした今期第2四半期累計・通期業績予想と配当予想を発表、業績がV字回復し増配を見込んだが、年初来高値1015円目前となっているだけに戻り売りも優勢となった。

  予想業績のうち3月通期業績は、売り上げ415億円(前期比16%増)、営業利益25億円(同75%増)、経常利益27億円(同2.2倍)、純利益11億円(同6.8倍)と予想した。

  工作機械の受注環境が改善し、工作機械事業の売り上げが35%増、営業利益が87%増と大きく伸びることが、特機事業、コンポートネント事業などの伸び悩みをカバーしてV字回復要因とな。

  配当は、配当性向40%以上を目標に26円(前期実績22円)に増配する。

  株価は、前期業績の一転した上方修正で941円まで買われたが、東日本大震災発生で年初来安値686円まで急落、自己株式消却やタイでの自社工場取得などで震災前の900円台を回復した。投資採算的に割安感は乏しいが、信用取組は株不足となっており、下値では売り方と買い方の攻防が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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