住友金属工業・住友商事が鉄道車輪の全米最大手を買収

2011年6月27日 18:27

■北米市場から世界市場めざす

  住友金属工業 <5405> は27日の夕方、住友商事 <8053> とともに、米国の車輪・車軸メーカーであるスタンダードスチール(Standard Steel)社の持株会社スチールホイール(Steel Wheel Acquisition Corporation)社を買収することで合意したと発表した。住友金属工業と新日本製鐵 <5401> は2012年10月をメドに経営統合の予定。

  発表では、スタンダードスチールは、200年以上の歴史をもつ車輪・車軸の米国トップメーカー。一方、住友金属の鉄道用車輪・車軸は、日本の新幹線やドイツ鉄道のICE などでも採用され、ハイエンド車輪市場で優位な地位を確保している。今回の買収では、ものづくりの基盤である国内製造拠点を強化すると同時に、北米市場でのプレゼンスを高め、将来は欧州・アジア諸国などグローバル市場への展開を目指すとした。買収価格は3億4000万ドル程度、買収後の株主構成は住友金属90%・住友商事10%、買収時期は2011 年末まで。

  住友金属工業の27日の株価は出直る動きを続け、朝方177円(3円高)まで上げて上値を試し、終値は前日比変わらずの174円だった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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