フェルミ研究所、未知の粒子の発見を否定する分析結果が出たことを発表
2011年6月23日 10:45
headless 曰く、
以前のストーリーで、米フェルミ研究所の研究チームが未知の粒子を発見した可能性について紹介されているが、別のチームによる実験ではこれを否定する結果が出たそうだ (Fermilab Today の記事、asahi.com の記事、本家 /. 記事より) 。
実験は素粒子加速器テバトロンを使用したもの。2 か月前に CDF 実験チームが発表した分析結果によると、144 GeV/c2 を中心に想定外のピークがあり、未知の粒子の存在によるものと予測されていた。しかし、D0 実験チームが今回行った分析では、未知の粒子の存在を示す結果は得られなかったとのこと。
CDF と DZero は過去 10 年にわたり、異なる検出装置と分析ツールを使用した 500 以上の測定結果を発表しているが、結果は 99 % 以上一致しているという。今回のように異なる結果が出るのは非常に珍しいことのようだ。
スラッシュドットのコメントを読む | サイエンス
関連ストーリー:
フェルミ研究所、素粒子物理学で想定されていない粒子を発見か? 2011年04月12日