凸版印刷、総合アーカイブ構築支援サービスを開発
2011年6月23日 11:00
凸版印刷は、長年培ってきた映像や静止画のアーカイブノウハウを活用し、企業が持つ貴重なフィルム映像、ビデオテープ、ポスターなどのアナログ資産のデジタル化、修復、管理、公開を行う総合アーカイブ構築支援サービスを開発。フィルム素材などの映像修復については、パナソニック映像の持つデジタル修復技術を活用、当時の色を再現した高品位なデジタル化を実施する。
企業が長年蓄積してきたテレビコマーシャル、記録映像、ポスターやカタログなどは、創業から現在につながる様々な企業活動のあかしであり、特に映像記録は「生の声」とも言える唯一無二の貴重な情報資産である。最近は震災などにより、これらの情報資産から今までの企業活動を理解し、これからの経営に活かしていこうというCSR視点でのニーズも高まってきている。しかし、多くの資産はアナログ媒体で保存されており、経年変化による退色や破損で画質が大きく損なわれ、再生機器の製造中止などにより、視聴することも困難になっているのが現状だという。
そこで凸版印刷が長年培ってきたカラーマネジメントなどの「印刷テクノロジー」をはじめとするアーカイブ技術に、パナソニック映像が映画やテレビ番組制作向けに開発したデジタル修復技術を組み合わせて、映像・静止画資産の総合アーカイブ構築支援サービスを開発。これにより、今まで難しかった企業や官公庁などの貴重な映像・静止画資産の修復や永続的な保存を可能にし、様々な災害などによる消失リスクを回避する。またアーカイブしたデータは、新しい情報端末に対応したコンテンツや、企業ミュージアムの展示コンテンツなど様々なCSRコミュニケーションツールに展開が可能となっている。なお、同サービスは6月下旬から提供を開始する。