【銘柄診断】古河スカイは連日の高値、減益予想業績織り込みLNG関連人気
2011年6月17日 18:18
古河スカイ <5741> は17日、10円高の286円まで上げて終値は6円高の282円と急続伸し、連日の年初来高値更新となっている。
5月10日に発表した今3月期業績を、前期の4期ぶりの過去最高純利益から大幅減益と予想したことで200円台下位固めが続いたが、織り込み済みとして来期業績やLNG船関連の好展開を先取りして割安修正買いが続いている。
同社の今期業績は、営業利益105億円(前期比14%減)、純利益69億円(前期比42%減)と予想された。
東日本大震災の影響で飲料用缶材、自動車熱交換器用材料など先行き不透明化する環境下、売上数量は41万7000トン(同4%減)と慎重に予想、燃料価格上昇、コストアップなども想定したもので、純利益は、前期計上の法人税調整額約29億円が一巡し減益額を拡大する。
このなかでもLNG船用厚板は前期のゼロから1万1000トンに拡大、リチウムイオン電池向け材料なども伸ばす方向にあり、電力需給逼迫をビジネスチャンスとする。
こうした好展開から中期経営計画の最終年度の来期には、目標としている営業利益150億円、純利益90億円の達成の可能性が強まってくる。
株価は、大震災発生でつけた年初来安値146円からほぼ倍化しているが、PERは9倍、PBRも0.9倍と割安である。値ごろ妙味もフォローしなお上値を拡大しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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