JAXA、「きぼう」から小型衛星放出実験を選定

2011年6月16日 13:45

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月15日、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟から人工衛星を放出する実験の選定結果を発表した。

 発表によると、選定されたのは和歌山大学、福岡工業大学、明星電気株式会社のそれぞれの小型衛星3基で、2012年9月以降の打ち上げを目指す。3基の衛星はロケットによってISSに運ばれた後、「きぼう」船内で開梱され、放出機構に設置される。その後、「きぼう」のロボットアームで放出機構を掴み、放出方向に向けて、小型衛星を放出する。なお、ISSから人工衛星が放出されるのは世界で初めてだという。

 JAXAは今回の実験について、「きぼう」小型衛星放出機構を軌道上で実証するだけでなく、新たな小型衛星打上げ機会である「きぼう」からの小型衛星放出の有意性を示し、小型衛星を通じた宇宙開発利用の裾野の拡大、人材育成に寄与できると説明している。

 ■「きぼう」からの小型衛星放出実証ミッションに係る搭載小型衛星の選定結果について
http://www.jaxa.jp/press/2011/06/20110615_sac_smallsat_j.html

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